ドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴の傷と擦れ・汚れを綺麗に修理してみました。
1足は持っておきたかったドクターマーチン(Dr.Martens)の8ホールブーツ。黒色もいいけれど、軽やかな印象が気に入って購入したのは白色。ところが修理を放置していた為、傷と擦れ・黒ずみ汚れがひどくなり履く機会を失っていました。
そんな中、ドクターマーチン(Dr.Martens)白色の革靴を綺麗にしてくれる優秀な2つのクリームと出会った事で、革の専門家でない私でもキレイに白く蘇らせる事が出来ました。
今回は2つのクリームを使ってどのように綺麗になったのか?写真と共に綴ります。
- お金をかけずにを綺麗にドクターマーチン(Dr.Martens)の靴を修理したい方
- ドクターマーチン(Dr.Martens)の靴の修理に必要な道具を知りたい方
- 自分で綺麗にドクターマーチン(Dr.Martens)の靴を修理出来るか悩んでいる方
【修理前→後】キレイになったドクターマーチン白の革靴
まずは、2つのクリームで修理するドクターマーチン(Dr.Martens)白色の革靴の修理前・後をご覧ください。今回修理するのは、ドクターマーチン(Dr.Martens)パスカル(Pascal)8ホールのブーツです。色は厳密に言えば真っ白ではなくアイボリー色。革はソフトレザーで柔らかいです。
つま先部分は傷や擦れが多く、革が削れて窪みが出来てしまった箇所も。この革靴が
修理してみると、白く綺麗に蘇りました。
つま先の窪んでいた傷も綺麗になりました。ここまで仕上げるのに2つのクリームを使って修理するだけ。革の専門家ではない私でも、優秀なクリームを使用する事で綺麗に仕上げることが出来ました。では、次に修理に使用した2つのクリームと道具をご紹介します。
ドクターマーチン白の革靴の修理に必要なもの
①レザー製品の汚れ落としクリーナー
ニューネオクリーナー:革の汚れを落とす日本製のクリーナー。抗菌剤も含まれており、レザーアイテムの修理に1本持っておくと重宝する商品です。
②レザーの着色補修クリーム
キズ補修用クリーム アドカラーアイボリー: 革を着色する日本製の補修クリームです。
③クリーム使用時に必要な道具
布:クリームを塗る。革を磨く時に使用
小皿:キズ補修用クリーム アドカラーを水で薄める際に使用
ヤスリ:キズ補修用クリーム アドカラーで傷を埋めた箇所を削る際に使用
筆:キズ補修用クリーム アドカラーで着色する際に使用
揃えるものはこれだけです。では次にドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴の修理をしていきます。
ドクターマーチン白の革靴の修理手順
ドクターマーチン白の革靴についた汚れを落とす(レザー部分)
まずは、革靴についている汚れをニューネオクリーナーを使って落としてきます。
布にクリーナーを取り出します。
革靴全体に塗って汚れを拭き取っていきます。
かかとの汚れを拭き取ってみます。
スルッと汚れが落ちました。嬉しい…
タンの箇所についている黒ずみもクリーナーで拭いてみると、
タンの箇所についていた表面の汚れが綺麗にとれました。
イエローステッチの汚れを落とす(アウトソール部分)
ドクターマーチン(Dr.Martens)といえば、アウトソール部にある黄色のステッチ。イエローステッチの汚れも、ニューネオクリーナーで拭くと表面の黒ずみ(中に入り込んだ黒ずみまでは落とせない)を落とすことが出来ました。表面の黒ずみが落ちてステッチがハッキリ。
ニューネオクリーナーでドクターマーチン(Dr.Martens)白の革靴の汚れを拭き取りを終えました。表面の汚れは落とせても傷だらけ。次は革靴の傷をキズ補修用クリーム アドカラーを使用して着色する修理をしていきます。
ドクターマーチン白の革靴の傷と擦れ・汚れに補修クリームで着色する
キズ補修用クリーム アドカラーアイボリーを使ってドクターマーチン白の革靴を着色していきます。
補修クリームを小皿に取り出します。
補修クリームを筆に取り、擦れが激しい箇所にトントンとのせていきます。革靴の色に合わせて購入したはずだった補修クリームのアイボリー、塗ってみると色味が若干違いました。が、「革靴の色味がトーンアップしてこれはこれでいいな。」というお気楽さで気にせず塗り進めていきました。(補修クリームは14色あり、他の色と混色して使うことも可能です。)
水で補修クリームを薄めたりしつつ、
水で薄めた補修クリームで何度も重ね塗りしていきます。ツヤのある薄い膜が張るように色がのっていきます。この補修クリームはツヤが出るので元の革靴のマットな質感とは異なってしまいます。が、これも「ツヤ感がでてこれはこれでいいな。」と気にせず作業をすすめていきます。
革靴の色味を確認しつつ、補修クリームのテクスチャーを調整しつつ塗っていきます。
修理前の革靴(左)と修理途中のキズ補修用クリーム アドカラーアイボリーで塗った革靴(右)の状態です。続けて、傷が深い片方の革靴を修理していきます。
ドクターマーチン白の革靴の窪んだ傷に補修クリームで着色する
ドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴にできた傷、表面が削れて窪んでいます。
ドクターマーチンの白革靴の窪みに補修クリームを(水で薄めずに)塗り込み埋めます。
革靴の擦れに水で薄めた補修クリームを重ねて塗っていきます。
革靴の擦れと黒ずみが激しい箇所には、溶かす水の量を少なめにして補修クリームを重ね塗り。
補修クリームを何度も重ねていけば革靴についた黒ずみも消えていきます。
傷がひどい革靴の窪みに埋めていた補修クリームを、少し乾かした後
やすりで革靴の表面を繊細に削っていきます。
革靴の傷の表面をヤスリでならし、
見事傷が埋まって、キズが激しかった箇所もツルっと白いドクターマーチン(Dr.Martens)の革靴に生まれ変わりました。
ドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴の修理が完成
無事、ニューネオクリーナーで革靴全体の汚れを落とし、キズ補修用クリーム アドカラーアイボリーで傷を埋めて、着色するとでここまで綺麗に仕上がりました。
側面から見た、ドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴。かかとの部分にあった黒ずみも見事にとれました。
ドクターマーチンの白革靴の傷と擦れ・汚れを落とす修理のまとめ
ドクターマーチン(Dr.Martens)の白革靴の黒ずみ擦れ汚れや傷を2つの優秀クリームで修理する手順の要点は、
この2つのクリームがあれば革の専門家でない私でもドクターマーチン白革靴を綺麗にすることが出来ました。
ニューネオクリーナーは起毛革以外なら革製品全般に使えるのでレザーアイテムのお手入れに1本あると重宝します。
また、キズ補修用クリーム アドカラーアイボリーは14色展開。値段は他の革補修クリームに比べると、お手頃価格で気軽に革の修理が可能です。
今回使用してみた所、キズ補修用クリーム アドカラーは表面に光沢のある膜が出来るような仕上がりになります。
マットなしっとりした革の表面のキズや色を着色するなら、個人的にはレノベイティング カラー補修クリームがスルッと革に馴染み使いやすくおすすめです。
レノベイティング カラー補修クリームを使用した記事も綴っていますのでよければ見てみてください。
ドクターマーチン(Dr.Martens)の8ホールの革ブーツ は甘めやシックな服装ににあわせると、ピリッとメンズライクに服装の印象を引き締めてくれるのでずっと手放せません。(映画アメリの影響もあります…)
そして見た目だけではなく、「エアクッションソール」でクッション性もありながら、グリップ性も高いのでアクティブに動くときも気分が良いです。8ホールの着脱が面倒と思いつつも履いてしまいます。公式サイト▷【ドクターマーチン・エアウエア ジャパン公式通販】
好きな靴を手入れ修理して長く履きたいものですよね。同じように、革靴の修理で悩まれている方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
▼この記事に登場したモノ