家庭菜園初心者がレモンを種から育ててみました(生育中) – 在宅暮らしを楽しむ ‐

家庭菜園初心者がレモンを種から育ててみました(生育中) - 在宅暮らしを楽しむ ‐

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「レモン」と聞いてまず何を想像しますか?

例えば、

梶井 基次郎の「檸檬

みずみずしく、さわかやさな檸檬の姿を想像させる文章。著者の鬱蒼とした気分の中にも心晴らしてくれる檸檬の存在を丁寧に描かれた文章が好きな本です。


または、

米津玄師の楽曲「Lemon

2018年〜2019年を代表するヒット曲。グッとくるメロディーに心動かされました。


レモンのアイコニックな存在感。これまでどれほどの人の心を魅了してきたのでしょう。

そんなレモンをあるキッカケで育ててみたくなり現在生育中です。
その過程を綴りたいと思います。

こんな方におすすめしたい記事です
  • レモンを育ててみたいなとお考えの園芸初心者の方
  • 家で過ごす楽しみを見つけたい方
  • 日々の変化を感じられずマンネリ気分の方

檸檬を育てたいと思ったきっかけ

ある日、

ヨーロッパに住んでいる知人と電話をしていました。その方とは普段からいろいろと情報共有しているのですが、知人が「レモンの木を育てているよ。」というお話をききました。作ったレモンからシロップにしたりして楽しんでいるとのこと。知人のライフスタイルに少し憧れも抱いていた私はすっかり影響されたのです。

おしゃれだな・・・。←たったこれだけの単純なキッカケからレモンを育ててみたくなりました。

檸檬の苗木を園芸屋さんで眺める日々・・・

「自家製レモンでシロップ作りやレモネードを作れたら素敵…。」

檸檬のレシピ本を眺めては、自家製で作れたらといつも思っていました。

そう頭の片隅によぎりつつも、園芸屋さんに立ち寄って眺めるレモンの苗木。
結局、他の観葉植物を購入して、いつも手が届かずにいました。私には気軽に購入できる値段ではなかったからです。(3000円~4000円程)。ネットの販売でも相場は3000円からのようです(2021.8月現在)

「園芸初心者だし、枯らせてしまいそう。」そう思うとなかなか購入まで至らず、月日がたちました。

▶もっとレモンのレシピ本を見てみる

目からウロコだった、ある本の出会い

芸術としてのデザイン/ブルーノ・ムナーリ (著)

家にあったデザイン本を久々に読んでいた時でした。
ブルーノ・ムナーリは、イタリアのデザイナーでもあり、芸術家でもあり、絵本作家でもあり…と様々な顔をもつ有名な方。

その方の著書「芸術としてのデザイン/ブルーノ・ムナーリ」から、ある項目が目に入りました。

オレンジ、エンドウ、そしてバラ (P142)

この項目では、上記の自然物にデザイン用語を当てはめて、その対象について面白い発見ができるのでは?という内容で語られており、特にオレンジについての考察は目からウロコでした。下記に引用文をのせます。

オレンジ:
この物体は、オレンジの房によく似た一連の基準寸法による容器でできていて、それが縦の軸のまわりに配されている。(省略)

これらの弓型部分のすべてが糸角容器の中にパックされ、その容器は材質・色彩ともに全く固有な性質を持っている。その表面は一様に堅い、だが内面は柔らかい裏であって、それが外面とパックされた弓形部分との間のあて布として役立っている。(省略)

容器はジュースを入れるのに十分なおおきさの、プラスチックのような材質の袋でできているが、その球状のフォルムは簡単に手で分解することができる。それらの部分と部分とは、弱いがしかし適切に相互に接着しているのである。外側のパックした容器は、今日の一般的傾向と同じように、もとにかえすのではなく捨て去られるものである。

それぞれの部分は、人間の口の中で歯並びによく合うような形になっているので、いったんそれが外側の容器からうまく抜きとられると、歯と歯の間で軽く圧するだけで、袋が破れてジュースが抽出される。

芸術としてのデザイン/ブルーノ・ムナーリ」より

とあり、そして下記の一説で、ふとレモンのことがよぎったのです。

ジュースとは別に、そこにはふつう、その同じ果実を生み出す植物の小さな種が入っている。これは会社から顧客への小さなフリー・ギフトであって、この物品を自らの手で生み出そうとする、後々の望みに備えたものである。

芸術としてのデザイン/ブルーノ・ムナーリ」より

普段からスーパーでレモンを購入していました。レモンを育てたいとおもいながら過ごしていた日々。
そんな日常生活の中、スーパーでレモンを購入していたのに、その種から育てようという発想がなかっことに気づいたのです。

身近にあった大切なものを、見過ごして生きてきたような衝撃がありました。


レモンを種から育ててみる

30代の私が久々に受けたその衝撃でした。そして、レモンの種から育ててみることにしたのです。

結果、園芸初心者の私でも今の所元気に育ってくれています。

用意した種

レモンは食べた実と同じ実が生る木になる。と知り国産の美味しそうなレモンを購入し、1個からとれた種を8つほどを用意しました。

種のまき方

脱脂綿に水を吸い込ませ、容器に種をまき、アルミホイルで遮光して置いておく。

あとは、待つだけ。

最初はこれで芽が出るのか不安でした。(種を植えたのは2021年5月中旬)
しかし、4日程過ぎた日に覗いてみると、ニョキッと8つの内4つの種から芽がでてきました。他の種も日を置いた所(約1週間半)、すべて発芽しました。

▲ こんな感じで発芽します。(レモンの芽がでた瞬間の写真を撮るのを忘れ、知人から画像をいただきました。)

種にもそれぞれ早く芽が出るもの、遅いものがあってそれだけでも個性があって可愛かったです。芽が1cm程でたあたりから、用意した空き容器(底に穴をあけて)に園芸用の土を入れて、そこに種をおいて上から軽く土をかぶせました。

3週間ほどしたとこで、最初に芽がでていた4つの種からは元気に若葉がでできてくれました。残りの4つの種も無事遅れながらも成長しています。

3ヶ月を経過したレモンの現状は

3ヶ月たった、現在の状態はこちらです。ここ2ヶ月程はちょっと生育が遅いと思っていたのですが調べてみると、そういうもの。という声もあったのでしばらく注視して育て中です。(2021年5月下旬から2021年8月までの経過)
レモンは肥料食い。そして、種から収穫、美味しく食べるまで3年〜5年はかかる。とある園芸店でおしえてもらいました。気長に育てて行こうと思います。今後も随時報告できればと思います。

まとめ

いつもよくスーパーで購入していたレモン。
「 購入して、食べて終わり。」ではなく、自然が与えてくれたフリーギフトを自分の手で時間をかけて育ててみる。「芸術としてのデザイン/ブルーノ・ムナーリ」を読んだきっかけから、当たり前のこと(種から実がなる)に改めて気付かされました。



年を重ねると、「これは、こうだ。」と知った気分で流してしまうことが、あまたの数。

いろんなことに慣れてきて、予定調和の中で生きてしまいがちな日々。
服でもユニクロでそれなりのモノを手軽に購入出来る時代。なんでも買ったら済むような手軽さにも少し飽きていました。

そんな中で始めだした「お洋服作り」。自らつくる楽しみを日々感じています。

そして、今回、自分で育んでいく楽しみを見つけました。もし、まだレモン育てたことがなかったり・園芸をしたことがない方。私でも育てることが出来ているので、ぜひ種から植えてみませんか?日々育っていく姿を眺めているだけでも日々の流れを愛おしく感じられますよ。

時間がかかる収穫までの期間。その間に、洋裁レベルが上ってどれほどの服が出来るか?などを楽しみに一緒に育っていこうとおもいます。

レモンの成長とともに日々新たな発見をして楽しい日々を過ごしてみませんか?

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