2020年〜洋裁本から作る服作りにハマりました。本屋さんで最新刊、図書館では書店に並んでいない洋裁本、ネットから絶版本や海外の洋裁本を日々チェックすることが楽しく日課になっています。
そんな自称洋裁本ウォッチャーが、久々に「これは!」ビビビッときた洋裁本に出会いました。その洋裁本は「think patternのソーイングBOOK 」。
であればGETしたくなる本。今回は洋裁本「think patternのソーイングBOOK 」についてオススメポイントや服作り初心者でも作れるか?この本の良いところ感想など綴っていきたいと思います。
新刊「think patternのソーイングBOOK」洋裁本とは
シンプルでありながら上品さと遊び心があって、どの年代の方にも似合い、誰もが長く大切に着たいと思える素敵な大人服の型紙を多数掲載しています。ノースリーブ、半袖、長袖が載っているので、オールシーズンのハンドメイドを楽しむことができ、トップス、ワンピース、ボトムス、アウターが網羅されているので、作品同士でのコーディネートが叶います。
Amazon商品説明より引用
表紙からファッション誌のような佇まいで、他の洋裁本とは一線を画する存在感。「think patternのソーイングBOOK」は、型紙ブランド「think pattern」よる洋裁本。
A〜Hと8種類の服の基本形があり、丈や袖の長さでバリエーション違いの洋服がトータル23種類つくれます。
あると嬉しいジャケットやジレ・ベスト。とカッチリアイテムから、こなれ感あるワンピースなど、これまでの洋裁本の服のテイストにはない、トレンド感あるカッコいい洗練されたお洋服が沢山載っています。
▼ショール風ジレ作ってみました
▼リラックスブラウス作ってみました
「think patternのソーイングBOOK」のココが凄い
今までなかったスタイルの洋裁本
これまで見てきた洋裁本で感じてきたあるあるは、
- 体にふんわりとまとう服で可愛らしい。が、たっぷり布を購入しなければならない。と明らかに分かる洋裁本
- シンプルな服で、モデルさんが着るとストンとした布の流れが写真ではオシャレに見える。が、自分の体型では肉感を拾ってだらしなく見える予感がする洋裁本
- 服のちょっとしたフリル・リボン・襟の形などの個性が、自分にはフィットしない洋裁本
洋裁本の世界観を見るのはとても好き。だけれどその洋裁本から作って着るのは自分。洋裁本から服作りの経験を重ねると、本の世界感にのまれずに、本を選ぶ目も養われました。
「think patternのソーイングBOOK」はコレまで洋裁本から感じたあるあるを逸脱していました。簡単に言うと、ファッション誌の中身がそのまま洋裁本になったような本。
服は個性的すぎず、いい意味で既製服っぽい。
こなれたいい大人女性の雰囲気を出せる服。こんな本を待っていました。
洋裁本の服=ファッション誌の服
服が好きで、ファッション誌もいつもチェックしていますが、「ファッション誌で見る服のジャンル」と「洋裁本で見る服のジャンル」がイコールになることがありませんでした。
洋裁本から作った服は、カジュアルかナチュラルテイストで家か近所でラフに着る服になり、ファッション誌でみるようなトレンド感ある大人服を、洋裁本で体現されているモノはありませんでした。think patternのソーイングBOOKの服は、雑誌で例えるならば、
「GISELe(ジゼル)」,「Oggi (オッジ) 」
の世界線。その雑誌に取り上げられているような服。を1冊1760円で作れてしまいます。
好きなファッション誌と洋裁本の服のジャンルが一致。嬉しい。
骨格ストレートにも似合いやすい服
この記事を読んでどれくらいの方が該当するのでしょうか?骨格ストレート。著者を悩ませる問題は、この骨太感と肉付き。洋裁本で作る本にはリネンやコットン素材でナチュラルテイストのものが多く、その世界にあこがれて作っても「なんかちがう」問題が多発していました。
逆にボディラインが出る立体感あるクラシックな洋服は、いい感じに着こなせることができて、喜ばしかったのですが「着るシーンが限定される」問題がありました。
think patternのソーイングBOOKでは、骨格ストレートでも着こなしやすい、絶妙な塩梅のアイテムが豊富。
着膨れずに女性の華奢見えポイントを絶妙に魅せてくれる服で嬉しい。また、袖口のディティールのこだわりも感じつつ、かと言って難しい作りではなく「これなら私でも作れそう。」と思わせてくれるのが嬉しい。
シンプルでありながらも、キレイ見え&トレンド感抑えた男前シルエットが、今までになかった洋裁本。骨格ストレート歓喜の本◎
手首や首周りのアクセサリー選び、コーディネートも楽しみたくなる、「主張しすぎない、ほどよいシンプルな服」がとても良い感じです。
初心者でもつくれる?
洋裁初心者には、この1冊でチャレンジするには難しいかもしれません。think patternのソーイングBOOKには、基本の服作りテクニックも載っていますが、写真が少なく線画が多いのでイメージし辛いです。
服作りの基本が載っているわかりやすい本を一緒に参考にして作ったり、
またはyoutube動画やオンラインレッスンで学べば、必ず作れるハズ◎作りたい服があることが、何よりの服作り上達のモチベーションです。
服作り初心者の方であれば、下記の記事が参考になるかもしれません。
本に載っているショール風ジレ。モデルさんが着てる服と同じ生地を「布地の店solpano(ソールパーノ)」さんからネットで購入してみました。綿麻ボイルワッシャーという生地で、夏の季節にさらっと快適に過ごせそうな生地。これから作るのが楽しみです。
2023年の洋裁本はオモシロイ
2020年以降の洋裁本はリラックス・穏やかさを感じさせる服の提案が多かった中、2023年になってリラックス感から洗練さを感じられる大人リラックステイストな本が増えてきた印象。
ワンマイルウェアということばもよく聞くようになりました。近くを散歩できるゆったりしたウェアを洋裁本で作り、過ごしてきた2020年以降。
2023年は街・都会にも頻繁に行く機会も増え、そんなときに着れるオシャレな服がほしいとね。と思ったタイミングにthink patternのソーイングBOOKのリラックス感〜洗練さも兼ね備えた服を提案してくれる洋裁本が、出現してくれた気がします。
撮影場所が丸の内の仲通りっぽいのですが、2022年にシャネル展がこのエリア(三菱一号館美術館)で開催されていたことを思い出します。オフィスエリアに突如現れた手芸店みたく、展示はもちろんのこと物販エリアも、とても印象深い素敵な展示でした。過去記事に綴っているのでよければ読んでみてください【ヨーロッパ】シャネル展の物販で出会った素敵な洋裁道具をリストにしました。
▼この本もオススメ
時代に応じて変化する洋裁本。ステキな本が増えるだけ、服が作れる幅が広がります。今後の生まれる洋裁本が楽しみです。
ただの洋裁本を愛してやまない人が、つらつらと綴りました。ここまで目を通していただき、ありがとうございました◎
▼ショール風ジレ作ってみました
▼リラックスブラウス作ってみました
>>布地の店solpano(ソールパーノ)ショップページへ
think patternのソーイングBOOKで使用された生地一覧はコチラ
https://teshigoto-kenko.com/three-ways-to-study-dressmaking-at-home/