民芸運動について知りたい、日本の手仕事・工芸品が見たい。そんな願望を叶えてくれる場所『大阪日本民芸館』について綴ります。興味がある方も、しってるよ!という方もよければ覗いてみてくださいね。
\ 「手仕事と健康ブログ」管理人あさです/
『大阪日本民芸館』とは?
1970年に大阪吹田市で『日本万国博覧会』が開催されました。現在は、万博記念公園として太陽の塔が有名なその園内に『大阪日本民芸館』はあります。陶磁器・染織品・木漆工品・編組品など、国内外から作品を収集し、展示されています。1972年開館。館内では、年2回(春季・秋季)に民芸にまつわる特別展が開催されています。
そもそも民芸とは?
民芸(みんげい)又は民芸品(みんげいひん)は、民衆生活の中から生まれ、日常的に使われる地域独特の手工芸品のこと。「民芸」は、元は「民衆的工芸」の略で、1925年に柳宗悦、陶芸家の河井寬次郎、濱田庄司の3人によって提唱された造語である
wikipediaより引用
柳宗悦さん(宗教哲学者・1889〜1961年)によって、日本各地に残る手仕事に美的価値を見出し、世の中に紹介することで改めて日本の手仕事の美しさを再認識させてくれました。
この方の書籍も面白いのですが、特に『手仕事の日本』は日本各地にある手仕事、暮らしの道具について知ることが出来て興味深く読みました。
『大阪日本民芸館』までの道中
今回はバスで日本庭園前下車後、公園東口より「大阪日本民芸館」まで向かいます。
所々にある何気ないものもオブジェのようです。
この池は「夢の池」といい、「宇宙空間の夢」と題した噴水群が中に置かれています。イサム・ノグチ作のオブジェで、現在は水は出ていません。各オブジェには名前があるそうです。左のオブジェは昨今よく耳にする、その名も「コロナ」
▶万博遺産
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池を囲む壁の穴の意匠は、レトロフューチャー感があり個性的な光が差し込んでいました。
対岸に見えるのは、「EXPO’70 パビリオン」(旧鉄鋼館)
所々に、勢い良く生えている植物達も味があります。
背後からでも、太陽の塔の存在感は圧巻です。
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池のぐるりを歩いて、ようやく駐車場スペースから民芸館が見えてきました。
民芸館の手前にはバラ園があり、様々な品種のバラを愛でることが出来ます。とても甘い香りを放っていました。
そして正面にあらわれたこちらが、『大阪日本民芸館』です。
三代澤本寿展(2021年秋季特別展9/4〜12/14)
2021年9月現在、『日本大阪民芸館』では「型絵染・三代澤本寿展」が開催されています。紹介はHPにてご確認ください。
▶『特別展』情報
▶『特別展』情報
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展示空間は撮影禁止のため、他で展示されていた三代澤本寿さんの作品画像をお借りしました。温もりがあって、かつダイナミックな表現は画像でも美しいですが、実際の作品でみるとさらに温かみを感じられ、本物を見ることの大切さを改めて感じさせられる作品の数々でした。
良い品多数。民芸・工芸品ミュージアムショップ
見ても買っても楽しい民芸品の数々
展示品をみたあとのお楽しみは、ミュージアムショップで売られている数々の民芸関連の書籍や工芸品のお買い物。”ミュージアムショップも展示室の一つと考え、厳選し、こだわりをもった国内外の民藝品と民藝関連書籍を取り揃えています。”引用:日本民芸館HPとのことで、数々の美しい品々を手にとって購入できる素敵な空間です。
うつわ好きにはたまらない空間です。所狭しと日本各地の工芸品が並びます。
紙モノも民芸館ならではのものが置かれています。こちらは、鳥取県青谷町で千年以上の伝統をもつ因州和紙というもので、便箋、封筒やノートなどが並べらています。
書籍も充実。民芸運動について学ぶ
日本民藝協会発行より発行されている『民藝』は毎月刊行されている雑誌です。ズラッと素敵な表紙のバックナンバーが並びます。
民芸運動の主要な参加者でもあった、染色工芸家芹沢 銈介は、この民芸館でも度々、展示されてきました。どのデザインもモダンで古さを感じさせない絵柄は、初めて目にした時は衝撃でした。いつかは暖簾を飾ってみたいです。他にも、柳宗悦の書籍など民芸運動にまつわる作家や作品の書籍が並んでいます。
魅力的なスリップウェアの世界
特に、印象に残った美しく飾られたこの棚には、民藝の作家達によってもたらされたイギリス由来のスリップウェアの手法を用いられた器が並んでいました。
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小休止できる、心地良い中庭空間
館内には、中庭があります。大きなクスノキがゆらゆら風に揺られてのんびり心地良い時間が流れています。座れるスペースもありますよ。
クスノキの根本には、沖縄の厨子甕(ずしがめ)や韓国の石彫などが置かれています。
ちょっとしたところにも日本各地の、大小様々の壷・甕・鉢が並んでいます。
様々な美しい模様の鉢が等間隔に並べられていました。
『大阪日本民芸館』利用案内
大阪日本民芸館(The Japan Folk Crafts Museum,Osaka)
住所 〒565-0826 千里・万博公園内 大阪府吹田市千里万博公園10-5
開館時間 午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 毎週水曜日、年末年始、展示替え、夏期休館・冬期休館(随時)あり
料金 一般710円・高大生450円・小中生100円(20名以上は団体割引)
民芸運動について知りたい。日本の手仕事や工芸品にふれたい。ゆったり過ごしたい。素敵な器を購入したい…そんな思いを叶えてくれる空間、『大阪日本民芸館』について綴りました。大阪万博後残された、岡本太陽の太陽の塔やイサム・ノグチの彫刻品や1970年頃の最先端技術も見ることが出来るので時間がある際はぜひ訪ねてみて見てくださいね。
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