自分で好きな布を選んで素敵な洋服が作れたら最高ですよね。
私もそう思って服を作り出すようになってから、今では作った服を人に見せても「作ったの?」と言われない服がつくれるようになり、日常着が沢山増えて楽しい日々を過ごしています。
私はこれまで沢山の失敗を重ねてきました。特に独学で洋裁を始めだした頃の失敗は振り返ると、とても苦い思い出でした。結局日常に使える服ができず、嫌になっていました。ですが、その失敗があったおかげで今の洋裁の楽しみがあります。今回は私が実際に経験した、ちょっと気をつければ失敗せずに済んだと思う事柄を5選で綴りたいと思います。
もし、独学で洋裁を始めようと考えている方には、こちらの記事が役立つかもしれません。記事では、自宅で洋裁を学ぶための3つの方法について詳しく解説しています。
ぜひ、この記事を読んでより効果的な洋裁学習の方法を見つけてみてください。お役に立てれば幸いです。
【書籍選び】美しい写真に騙されずに、まずは手元に基本の本を揃えよう!
書店の洋裁本コーナーにいけば、素敵な作品の数々の写真。これ自分で作れたら最高!と思い購入しますよね。当時、本当に初心者の私はガーリーな世界観に憧れて、素敵なAラインワンピースが載っていた本に一目惚れしました。
作る工程も線図でかいてあるし、このシンプルな形ならなんとか見て作れば出来るだろうと思い購入しました。
しかし、それが甘かった。なんせわからない!見返しの縫い合わせ方ってどうするの?接着芯の硬さってこれでいいの?など実際つくる際に生じる「?」が沢山出てきました。
本当の初心者だと、「なにがわからないかわからない。」のだと気づきました。
その後、購入した本が「作りながらマスターする、ソーイングの基礎。/ 月居 良子著 ( 2008 )」でした。作ってみたい服の形が数パターン載っており、服を作る過程を丁寧に見やすい写真と共に教えてくれています。
また、ミシンの扱い・道具挫折しかけた服作りをこの本が救ってくれました。思い出の一冊です。
洋裁を始めるなら、まずわかりやすい写真と丁寧に解説している本を一冊買いましょう!
最初は、つい作りたくなるかわいい作品が沢山載ってる本を買いたくなりますが、作り方の基本の本も一緒に揃えることをおすすめします。なぜなら、大半のかわいいと思って購入する書籍の説明図は、線図で一見わかりやすそう。と思いますが、実際作ってみると、布の縫い合わせは裏表をどう合わせて縫うか?説明図では (裏)や(表)などと表記してあるのですが、慣れていないと線図と文字のみの説明では、見ても感覚的にすぐ伝わらず、結構疲れます。
また、服の基本の作り方があることを初心者の頃は気づきません。が、上記のような書籍を持っていたら、基本の工程があることをしり、理解力も格段に上がって結構、どの書籍のデザインで悩まずに作れるようになります。
わかりやすい写真と丁寧な解説が載っているベストな一冊を早い段階で見つけるのが得策です。
【布選び1】柄のみに惹かれて購入するのは気をつけよう!
布屋さんに足を運びと、様々な柄や色の布に目移りしてワクワクしてしまいますよね!
私が洋裁を初めて間もない頃は、個性的なものを作りたいと柄のみに目移りして、布の質感のことは全く考えていませんでした。
水玉やチェックが可愛いと購入した布。その布で作ったワンピースは自分が思い描いた雰囲気には仕上がりませんでした。布が可愛くても、着た自分の姿は可愛くなりません。。。
この失敗を多く重ねてきました。柄で可愛いのと、自分に似合うか別です。完成品はとても野暮ったく仕上がり、既製服感がなく使えずに終わりました…。柄のみで衝動的に買うのは避けましょう。
そして、質感について慎重にならなければなりません。今でこそ当たり前のことですが、当時は本当にわかりませんでした。
【布選び2】質感について丁寧に選ぶ!
布屋さんにいって柄物を控え、シンプルな紺色の布など単色の布を購入するようになった頃、せっかく完成したのに、完成写真とはちがう印象になり、ふんわりのはずが布が重苦しい、布が変にハリがあってなじまない。。。という失敗をしていました。
それもそのはずで、書籍には布地を指定してかいてあります。私は、布地の指定を無視していました。なぜならば書籍によりますが、布地指定には書籍に協力している店舗に取り扱いがある生地名が載っていました。「私にはその布は買えないし…」と諦めて、単色の布を購入し作っていたのです。質感のことなど全く考えずに。
しかし、ある書籍に出会って布の質感が服の印象にとても大事なのだと気づかせてくれました。
それは、「大きな服を着る、小さな服を着る。/ 濱田 明日香著 ( 2016 )」です。
個性的なファッションも素敵なのですが、説明に、布選びについてポイントがかかれています。例えば、
「シャツ用の薄いデニム地を使用しています。落ち感のある素材を選ぶと袖の表情がきれいに出ます。」
「薄いテンセルを使用しています。落ち感のある素材を選ぶとシルエットがきれいに出ます。」
「プリント柄のオーガンディを使用しています。シャンブレーなど少しニュアンスのある素材や、思い切った色や柄を選ぶのもおすすめです。」
大きな服を着る、小さな服を着る。/ 濱田 明日香著
と、布地にはコットン以外にも、デニム、テンセル、シャンブレーなど様々な生地がある。落ち感や、ニュアンスのある素材という表現により、繊細に布によって表情が変わるということをしりました。
そして、布地のお店の指定がないところも私には良い点でした。だからこそ、この説明に近い布を揃えようと、布の質感について丁寧に考えることができました。書籍からは作品の実際の布を手にとってわかることができない分、このような文章で布の質感を伝えてくれているのはとても大切だと感じました。
この本から普段着に使える(既製服のような)服が沢山できました。
【道具】ミシン押さえを揃えよう!
ミシンをかけて、単純な直線縫いにもかかわらず、結構な頻度で絡まっていました。20代にもっていたミシンは母親から借りていた家庭用ミシンで、調子も悪かったのかもしれないですが、よく絡まっていました。
特に調べもせず力技で使って、ミシン苦手意識が強かったです。
30代にようやく自分用にミシンをかいました。調べ抜いた結果、今愛用しているミシンはシンガー SC-100 実用型コンピュータミシンです。
購入時は、ミシン抑えが数種類おまけでついていました。ミシン抑えなんて特に意識もしていなかったのですが、適正な抑えを利用することでとても快適にミシンをつかえることを知りました。
抑えなんて基本のがあればいいと思っていたので、もし抑えを揃えてない方は、一通りそろえてみてはいかがでしょうか?特にあって良かったと感じたのは、テフロン押さえです。レザー押さえともいいますが、すべりの悪い布全般につかえる押さえです。
この押さえをしってから備え付けのミシン押さえより、使う頻度がはるかに高いです。なんでもスムーズに縫えます。この押さえを知らなければ、昔のように高い頻度で糸を絡めていたことでしょう。
【時間配分】むきになってつくるのは控えよう!
いまだに意識していることです。これまで、完成が待ちきれなくて、むきになって作り失敗を重ねてきました。
「少し疲れてるけど作り上げてしまおう。」とか、「急いで完成させたい。」と一気に仕上げようとするとミスしてしまい、立ち戻る気力もなく飽きてしまったりします。
そういうときは一度深呼吸して、没入している自分から離れるのが得策です。丁寧に作ればなんとか着れるものはできます。万が一できなくても丁寧に作った分その失敗を自覚して次に繋げることが出来、結果効率がいいと感じていますし、独学で楽しんで服を作る秘訣だと最近は感じています。
一つ一つの所作、工程にちょっとでも丁寧に向き合う。
「あと少しで完成だけど、もう寝る時間。」そんな時は気分を鎮めて、明日につくることにする。
すると、つぎの日は落ち着いて最後のひと縫いまで落ち着いて完成させる事ができ、結果大事に使いたい服になる。急かずにゆったりと作る。自分の心と向き合いつつ作ることも、独学で洋裁をする楽しみだと最近気づきました。
まとめ
以上、洋裁初心者が気をつけたい5つのことを綴りました。おさらいは、
2.布選びは柄にのみ惹かれて購入するのは気をつける。
3.布の質感を考えて慎重に布を選ぶ。
4.ミシン押さえも結構重要な道具。
5.むきになって作らず一呼吸。ゆったり丁寧に作る。
です。少しでも、独学でつくる方のお役に立てれば幸いです。お互い楽しいソーイングライフを過ごしましょう!もし、独学で洋裁を始めようと考えている方には、下記の記事が役立つかもしれません。記事では、自宅で洋裁を学ぶための3つの方法について詳しく解説しています。
ぜひ、この記事を読んでより効果的な洋裁学習の方法を見つけてみてください。お役に立てれば幸いです。最後まで目を通してくださりありがとうございました。
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